寄付について
趣意書
奇跡のピアノに樺細工を施し後世に残す事業
昭和29年10月、仙北市内神代の小松小学校に、グランドピアノが納められました。
校舎の新築に伴い購入された物と思われます。その年、年間の教育費が483,490円。ピアノの価格は30万円でした。村とPTA が15万円ずつ出したと記録に残っています。
当時の30万円は大金だったはずです。
前年28年には岡崎小学校にピアノが納められ、それより6年前の終戦直後、昭和22年2月には、梅沢小学校に仙南村の一星家からピアノが寄贈される事になり、早朝5時に神代を馬そりで出発、ピアノを載せて夜8時に帰ってきたということです。
さらにさかのぼると、仙北市の二つの高校をはじめ、多くの学校は、住民が資金を出し合い創られました。
このように仙北市には、子どもたちの教育のために、大人達が力を尽くしてきた歴史が沢山あります。そして多くの素晴らしい人材を育ててきました。
今はもう、馬そりに載ってやってきたピアノも、高校の建物も、またそのほかにも沢山あったはずの形ある物はほとんどがその姿を消してしまいました。
小松小学校に納められたピアノは、その後小学校統合によって、神代小学校に移設。
時は流れ、昨年(平成20年)新校舎建設に伴い廃棄されることになりました。
しかし、55年間子どもたちと共に活躍し、今なお美しい奇跡の音色を奏でるピアノが壊されることに心を痛めた先生方がピアノ製造会社と交渉し、引き取ってもらうことになりましたが、仙北市に残しておきたいという市民有志の願いにより、現在は角館交流センターに置かれています。
小松小学校の奇跡のピアノは、なつかしい音でその先輩達の想いを伝える大切な物であると思えてなりません。
ただ、外装のあまりに傷んだ姿は見るに忍びなく、それならば、仙北市の伝統工芸樺細工で「世界にたった一つのピアノ」が出来ないものかと考えました。その歴史を知る者が懐かしむだけでなく、歴史を伝える役目とともに多くの皆様に愛され、使っていただき、未来を創るピアノになって欲しいと思います。
ピアノの調律師さんや、伝統工芸師の方々との話し合いの末、「樺」による再生が出来るとの確信を得、市民の有志が小さなプロジェクトを立ち上げました。
つきましては、この事業の趣旨にご賛同いただき、格段のご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
平成21年8月
Otoを楽しむ会-古きピアノに樺のアート・プロジェクト-
ピアノのメンテナンスのため、継続して資金が必要です。
ご協力をいただける方は下記口座宛にお願いいたします。